Action12 スキルアップセミナー第2回
「食品系品質管理の極意!」
開催内容&セミナーリポート
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開催内容
自慢の加工食品を遠くへ届けよう!
日本各地には、その地域でしか食べられない、美味しい食材が沢山あります。それらを他の地域の人にも愉しんでいただければ、食べる人も作る人も幸せになります。しかし、それを実現させるためには、幾つもの越えなければならないハードルがあります。その大きなハードルのひとつが、衛生管理・品質管理の問題です。
第2回目の【ACTION12】のスキルアップセミナーでは、こうした問題を克服して、販売エリア拡大や他の事業者様とのコラボレーションなどを実現するための、加工食品の衛生管理について基本から学びます。
当日は、食品表示に関して、一見したところでの課題点の指摘やアドバイスを求めることが可能です。現状の食品表示をお持ちになってお越しください。現時点での問題点、確認しておくべきポイントが分かります。
※今回の相談窓口は、原材料から包装資材、製造方法など、全ての情報を把握できていない状況ですので、限られた時間で商品個別の法律に当てはめての照会は出来ません。また、アドバイスによって発生した不利益については一切責任を負えません。
日 時:9月10日(火)
午前の部 10:00〜12:30/午後の部 13:30〜17:00
会場・場所:テラス石森
〒963-4313 福島県田村市船引町石森字舘108番地
Https://switch-terrace.com/
お申込み先:ふくしまみらいチャレンジプロジェクト事務局
FAX:03-6380-6805
メール:contact@fukushima-mirai.jp
※ふくしまみらいチャレンジの支援事業者様以外の支援事業者でもご参加いただけます
【午前の部】加工食品 衛生管理セミナー
・安心して生産できる体制を知ろう〜 一般衛生管理について
・出荷までに避けられない道 〜 食品表示の基本
【午後の部】ワークショップ
・貴社の一般衛生管理を作成します
・貴社商品の「食品表示の相談」が可能です
セミナー講師(株式会社津々浦々アドバイザー)
冨岡伸⼀(とみおかしんいち)
株式会社津々浦々アドバイザー。サントリーホールディングス株式会社(ウイスキー・ブランデー・スピリッツ製造・設計開発・ブレンダー)/サントリーMONOZUKURI エクスパート株式会社(サントリーグループ全体の国内外品質保証)/HACCP普及指導員/PCQI インストラクター/京都大学大学院 非常勤講師/関西学院大学大学院 非常勤講師として活躍中。
株式会社津々浦々のご紹介
食品工場の品質保証、組織運営や生産性向上等のマネージメント、商品企画・開発などを、食品メーカー、バイヤー出身の経験豊富なOB、OGらがワンストップで総合支援。津々浦々は、地域の食・食文化を支える事業者を応援し、地域と共に食の未来をつくります。
セミナーリポート
第2回を迎えたスキルアップセミナーは、田村市テレワークセンター テラス石森にて行われました。食品表示や衛生管理に課題を持つ事業者様に向け、「食品系品質管理の極意!」と題したセミナー&ワークショップが開かれました。
午前の部では、「安心して生産できる体制を知ろう」と題し、食品衛生管理の国際基準であるHACCPの考え方を取り入れた衛生管理手引書を用いた一般衛生管理や、食品表示の基本を学び、地域でしか食べられない美味しい食材や加工食品を他の地域へと届けるための知識・ノウハウの取得を目指しました。
午後は1時半より、参加事業者様が推進メンバーとペアになり、自社の一般衛生管理を作成するワークショップが開かれました。活発な質疑応答も行われ、各々が理解を深めたのち、午後5時に閉会となりました。
参加された事業者様からは、「品質表示に関する認識を新たにできた」、「品質表示やHACCP、衛生管理に関する貴重な情報が盛りだくさんのセミナーだった」、「難しい法令や日作業については具体的な話を聞けて、有益だった」、「充実した資料が配布されて持ち帰って社員教育に使用できるのでありがたい」等の感想を頂きました。
また、今後に参加してみたいセミナーのテーマとして、「商品カルテ/FCP(商談)シート」、「販売計画の立て方」、「ECサイトの活用」などを挙げていただきました。これらの貴重なご意見は、今後の支援やスキルアップセミナーのカリキュラムに反映させていただきたいと考えています。
セミナーを終えての感想/株式会社津々浦々 森崎秀峰氏(講師補佐)より
千葉県に大きな爪痕を残した台風15号が通りすぎた翌日の9/10日(火)、福島県にも大雨と、大風が吹いたため、開催は大丈夫だろうかと思われた中、ほぼ予定通りの参加者が時間前にはいらっしゃり、大きな被害がなかったことにほっとし、スキルアップセミナーを開始しました。
ご出席頂いた事業者の皆さんは、生産なさっているものがそれぞれバラバラで、生産量もそれぞれ違い、どのようなお話しをさせて頂くか悩みました。講師を主に務める冨岡との事前打ち合わせで、世の中HACCPが声高く叫ばれているが、HACCPが一つのタイヤであれば、対をなすタイヤとなる一般衛生管理をしっかり分かっていただき、食品事故や、クレームを減らす体制を構築頂く事で「自慢の加工食品を遠くへ届けよう!」を達成してもらおうと言うことになりました。
そのためには、お忙しい中丸1日のセミナーを受講頂き、何か聞いてきたけれど、どうしたらよいのか分からないでは無く、明日からでも何をすれば良いか分かる様に出来るセミナーにしよう。100%ではなくても、一歩前に進むことが出来るセミナーにしようと、午前中は座学、午後には午前中の座学を利用し、事業者と推進メンバーがペアになっていただきワークショップを行いました。それぞれのチームの発表を相互に聞いて頂く事で、ご自身の加工では考えてもいなかったことも、なるほどその様なこともあるのかとご理解頂けたと思います。
ワークショップの間も個別にご質問に回答させて頂き、それぞれの事業者さんが”?”と思われていることにもお応えできたと思っていましたが、最後に設けさせて頂いた少し長めの質疑応答の時間も目一杯かかるように質問を頂き、皆様の為に役に立っていればと思っています。
食品衛生法改定により、大きく法律が変わることと、簡単に挑戦できる食品加工ということから、事業を始められる方も多いのですが、抑えるところを抑えないで事業を始められることで、思いも寄らない事故を発生させるケースや、お取引が伸びないということもあります。少なくとも知っておいた方が良いことがありますので、日々変わる法令などについては、担当者、専門職を配置出来ない場合が多くありますので、今回のような、私どもメーカー、小売出身者が講師をさせて頂く、実践的なセミナーにご参加頂くことは有意義だと考えております。
セミナーを終えての感想/参加事業者様より
9月10日のテラス石森での品質表示やHACCP、衛生管理に関する貴重な情報が盛りだくさんのセミナーを開催してくださいまして、大変ありがとうございました。感謝しております。私どもの会社は少ない人数ですので、日頃、何でも一人で対応する必要がありますが、会社の立ち上げ時はみんなこんなのだろうと、楽しみながらすごしております。
そんな中、貴重な機会を創出してくださる、ふくしまみらいチャレンジプロジェクト事務局様が一番ありがたく、取組改善の方向や、他社の方と触れ合う機会を得まして、強力なバックアップと励みになっております。
わたくしも以前の会社で有料の講習会を時々開催していた事もあって、主催者とお客さん側の違いやプリントの準備、ホッチキス止めなどの手間が、さぞかし大変だったろうなと思い、心してセミナーを受講させていただきました。
まずは、関係された皆様へのお礼を申し上げます。今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。