ふくしまみらいチャレンジプロジェクト
2020.03.31

相双事業者応縁総会のご報告

ふくしまみらいチャレンジプロジェクトの本年度の活動について、支援の進め方ごとに代表的な事例をご紹介し、支援事業者様と共に振り返り、認知や理解を共有して今後の更なる地域間連携を推進させる目的で開催された相双事業者応縁総会。2回目を迎える今回は、24社の支援事業者の皆様と、専門コンサルタント、協力会社の皆様など総勢100名以上にお集まりいただき、東京オリンピック・パラリンピック聖火ランナーのスタート地点にも予定されているJヴィレッジにて2月21日(金)に開催いたしました。
当日のプロラムでは、本年度の支援事例のご紹介のほか、テーマ別に分かれて意見交換や情報共有をしていただくグループディスカッションを行いました。また、その後には交流会の時間も設け、閉会となりました。総会の名称にある「応縁」にふさわしく、参加された支援事業者様の交流の場としても有意義な総会となりました。

日 時:2020年2月21日(金) 13:00〜17:00
会 場:スポーツ&コミュニティホテル Jヴィレッジ1階
「Jヴィレッジホール」

相双事業者応縁総会 プログラム

■開会挨拶(13:00~)

初めに、経済産業省大臣官房福島復興推進グループ 福島事業・なりわい再建支援室 企画官、竹本林官様にご登壇いただき、開会のご挨拶をいただきました。

■支援事例紹介(13:05~)

本年度の支援事例紹介は、支援の内容や方法により「新商品の開発」「既存商品の改良」「新規の販路開拓」「商談会・共同開発」の4カテゴリーに分けて行いました。カテゴリーごとに、事例をご紹介いただく支援事業者様には専門コンサルタント様や担当スタッフと共にご登壇いただき、ご支援のきっかけになった課題や、それをどのように克服したか、また苦労された点や次ステップへの展望などを伺いました。

「新商品の開発」の事例
1)佐久間 辰一様
生産した規格外のパッションフルーツ(冷凍)を有効活用したお菓子「パッションフルーツキューブゼリー」を開発、商品化しました。3月に試験販売開始予定です。
2)ニューフロンティア株式会社 山下 尊宣様
うなぎの生産計画を基にした新たな商品開発により、生産量と販路を拡大させました。地元のシェフに協力を仰ぎ「あぶくま高原 福うなおむすび」を開発、販売を開始し、メディア露出による認知度アップも達成しました。

「既存商品の改良」の事例
1)NPO法人あさがお 森 桂子様
商品ごとにばらばらだったデザインを自らキャラクターを作成して統一、「あさがお」としての売り場構築を目指しました。また、価格の見直しなどで今後の売上拡大を期待しています。
2)株式会社緑里 河原 修一様
既存の商品のえごま油を、手に取りやすいミニボトルに変更したり、棚落ちを防止するための新商品を開発したりして、大手スーパーなどへの新規販路開拓を実現しました。

「新規の販路開拓」の事例
1)株式会社落合工機 齊藤 秀美様
新規販路開拓が課題だったところ、専門コンサルタントの指導とネットワーク活用により、新規販路が決定しました。また、自社で参加した商談会でも新規成約が実現しました。
2)株式会社小高ワーカーズベース 和田 智行様
新たなオリジナルブランドの販路開拓において自社店舗以外のセレクトショップなどをターゲットに営業活動をした結果、新たな販路が決定しました。また、営業スキルも向上しました。

「商談会・共同開発」の事例
1)株式会社鳥藤本店 藤田 大様
JR東日本おみやげグランプリに「浜鶏ラーメン」をエントリーして、見事に食品部門の銀賞を受賞。それをきっかけにJRグループの小売店舗との取引がスタートしました。売上も増えました。

2)株式会社菅野漬物食品 岩井 哲也様
3月の常磐線全線再開通に向けた、JRグループによる「常磐線活性化プロジェクト商談会」に出展しました。その結果、新規取引が成立、別の商談も現在進行中です。

3)有限会社荒井農産 林崎 修一様
事業者・バイヤー・地域商社が一緒に商品開発する手法の一環として、AKOMEYA TOKYOとの首都圏向け商品共同開発企画に参加しました。2月には商品が完成、3月にはAKOMEYA TOKYOの全13店舗での商品販売が決定しました。

■グループディスカッション/発表/総括(14:20〜)

支援事例紹介の後、約15分の休憩を挟んでグループディスカッションを行いました。支援事業者様を業種や支援内容などによって6つのグループに分け、それぞれ4つのテーマについて、本年度の支援内容を振り返りながらディスカッションをしていただきました。
その後、ディスカッション内容をテーブルごとに進行役のスタッフがまとめ、発表して出席者全員で共有しました。お互いの経験をシェアできたことに加え、支援事業者様の間に新たな交流も生まれた貴重な時間となりました。

テーブルA(テーマ:新商品開発)
参加されたのは、佐久間辰一様、ニューフロンティア株式会社様、株式会社ふるさと福島様の皆様。「新商品開発」に取り組まれた手応えなどをディスカッションしていただいた結果、重要だと理解できたポイントは「ターゲット設定」「価格設定」「地域商品を使う」の3つ。また、これらとは別に「情熱」「失敗を恐れない」などの気持ちも大切だという総括に至りました。

テーブルB(テーマ:商品改良)
あじせん様、石井農園様の皆様が参加され、両社とも、自社の成功の前に自分たちの町を活性化したいという思いを強く語られました。また、今年度の台風被害による生産量の落ち込みなどネガティブな状況下、少ない生産量でどのような商品改良を行えば被害を最小限にできるかなどの指導を受け、事業を前進させることができたと振り返られました。

テーブルC(テーマ:商品改良)
参加されたのは、NPO法人あさがお様、株式会社緑里様、株式会社ほりこしフォーライフ様で、本年度に商品のリサイズやパッケージ変更を行った事業者の皆様。話し合いの結果のキーワードは「楽しくできた」。買っていただくお客様や流通事業者様のニーズを考え、利用者の顔をイメージしながら「楽しく」商品づくりを進めることができたと発表されました。

テーブルD(テーマ:新規販路開拓)
株式会社菅野漬物食品様、株式会社鳥藤本店様、株式会社ミルグラン様、あさか野窯様の皆様がディスカッションされました。本年度に力を注がれた「新規販路開拓」について振り返り、重要なのは「機会を手に入れること。活かすこと」「情報収集に則した商品の差別化」「取引の実績作り・信頼づくり」であったと述べられました。

テーブルE(テーマ:新規販路開拓)
工業系製造業の株式会社落合工機様、有限会社藤野機工様、有限会社キャニオンワークス様、株式会社サンブライト様、日化ボード株式会社様の皆様にも「新規販路開拓」についてお話しいただきました。価格競争を回避するためのそれぞれが取った戦略や、異業種間の交流の重要性を語られました。

テーブルF(テーマ:地域内連携)
参加されたのは株式会社いととんぼ様、有限会社荒井農産様、豊かな福島をつくる豊福ファーム株式会社様、株式会社マツバヤ様の皆様。今すぐにでもできる地域内連携として「ギフトセット」がキーワードに挙がりました。また、そこから様々な課題や仕組み作りの重要性、特に地域商社の重要性について確認しました。

最後に全てのディスカッション総括として、当プロジェクトの専門コンサルタントである本田勝之助氏(本田屋本店有限会社 代表取締役)より、「専門コンサルタントと事業者様ではアプローチ数が圧倒的に違うので、事業者様のニーズに沿った専門家のチョイス・相性を最適化して、より一層効果的なマッチング支援を進めたい」とのコメントがあり、全てのステージプログラムが終了しました。

■交流会(16:05〜)

会場はその後、交流会の場となりました。和やかな雰囲気の中、支援事業者様間で積極的に交流していただけたのはもちろん、専門コンサルタントの方々や当プロジェクトの推進メンバーとお話する事業者様も多く、皆様のお話は尽きないようでしたが、17:00に閉会となりました。

開催後のアンケートより

参加された支援事業者様からは「多くの方と交流ができ、アドバイスを受けることができてよかった」「成功している事例を見られて、今後の取り組みに向けての参考になった」「連携の大切さを再確認できました」などのコメントをいただきました。また、グループディスカッションについては多くの方から「他事業者様の意見、取り組み、思いを聞くことができて参考になった」とお答えいただき、中には「新たな出会いの場をありがとうございます。連携できそうです」、「(ディスカッションした他事業者の方が)情熱に満ちた方々で、今後も大切にしたい仲間でした」という声もありました。
まだまだたくさんのコメントをいただきましたが、これらのご意見・ご感想は、今後の相双応縁総会のプログラム内容企画や、本プロジェクトの支援のあり方についての参考にさせていただきます。